初めての発作(仕事の最中社内で)
日中は仕事、夜はマッサージの学校の生活も3年目のことでした。
仕事は、1年目までは、残業もできないのに、なんとか契約社員でプログラミングなどの仕事していました。
そのプロジェクトも本番可動し、さすがに残業できない技術職に仕事はなく、
二年目からは技術系の会社の残業のない事務のアルバイトをしていました。
事務の仕事にも慣れたころ、疲れもでてきて職場にもストレスをかんじていました。
仕事中なんだか息苦しいなあとおもって、席をたって給湯室に行っても治らない。
外の空気を吸おうと、外に行っても、さらに息苦しさが増したようになる。
今度は、動悸がしてきて呼吸ができない!呼吸困難で死ぬ!とふらふらと歩く。
頭がふあーっとして、倒れるのか死ぬのか、意識がなくなるのかという不安と恐怖。
どのようにして帰ったか、よく覚えていないのですが、その日は早退して学校も休んだと思います。
ネットで検索した結果パニック障害だとわかる
パニック障害とは
ある日いきなり、心臓がドキドキしたり、胸が締め付けられるように息苦しくなる。
めまいや胸の痛みが起こることもあり、このまま死ぬのではないか…
そんな強い不安感におそわれる。パニック障害は、かつては心臓神経症や不安神経症のひとつとされていたが、
ストレス性の不安症や神経症、心の病気とも違う。原因は、脳内神経伝達物質(脳内ホルモン)のバランスの乱れであることがわかってきている。
とくにセロトニンとノルアドレナリンが関係していると考えられる。セロトニンは、ほかの脳内神経伝達物質の情報をコントロールし、精神状態を安定させる働きがある。
ノルアドレナリンは、不安や恐怖感を引き起こし、血圧や心拍数を上げる働きをします。
脳内神経伝達物質の乱れと聞くと、特殊な病気と思われるかもしれませんが、100人に3人程度の比率で、だれにでも起こりうる病気です。
パニック障害は心の病気ではない
当時、私は自律神経失調症の症状が強くでて、何かをきっかけに、
死ぬぞ!呼吸できないぞ!へんになるぞ!と、体が大げさに教えてくれている状態なのだと思っていました。
二回目の発作と対処(出勤中の電車で)
朝の通勤電車にのってから予知不安がきました。
ふわーとなって不安感が襲ってきます。
その場から逃げ出したくなるが、当たり前だけど、電車は走っており逃げられません。
*予知不安とは、パニック発作を繰り返すことで、また起こるのではないかという恐怖感をもつようになること。
自分なりの対処
☑パニックは病気じゃないよ、頭おかしくならないよ~
☑頭が勘違いしているんだね。死なないね~
☑呼吸が苦しい気がするけど。息は吸えてるし吐けてるしだいじょうぶ!
(でも呼吸はあまり意識しないほうがよいかも、意識すると余計に呼吸できないような気になるから。)
☑苦しいとか死にそうということから離れるために、とりあえず水を飲んで何か食べてみよう。胃に何か入ったら頭が消化するほうにいくはず、、。
☑水を飲んでガムを3粒食べてめちゃくちゃに噛む。
☑神仏にお願いする。どうかお助けください!!!お願いっ!!!。
☑できそうだったら深呼吸をしてみる。
☑どうしても苦しかったら、しゃがみ込めばよい!
☑もうすぐ電車は駅に着く!
電車が駅に着くころにはだんだん落ち着いてきのでした。
吐き気があったらむりかもしれないけど、私の場合は水を飲む、何か食べる、噛むという行為は有効だったような気がします。
まず自律神経を整えよう
同級生に症状や職場でのことをきいてもらい、お灸や指圧をしてもらいました。
お灸の学校ではないので、お灸は簡易灸を使って、熱すぎると思ったら、とってもらい
自律神経と関係の深い膀胱経と思われる脊柱の際に施してもらいました。
お灸は気持ちよく、背中がほわっとしたら、呼吸がだんだん楽になってくるのがわかりました。
いつも背中が緊張しているんだなと実感もできました。
自分で背中は押せないし、お灸も背中には並べられない。
誰かにやってもらうほかありません。
人に頼ること、話を聞いてもらうことで気持ちも楽になっていきました。
パニック障害を自分なりに理解する
当時の生活態度
- 月経前症候群もあり、糖尿病でもないのに低血糖症状もあったり、
ホルモンバランス大荒れであった。 - 帰ってくるのも毎日夜9時過ぎであったため、食事がおろそかになっていた。
- いつも呼吸が浅い。特にパソコン作業ときは息を止めていたりする。
あれ、息してなかったと気が付いて呼吸することがある。 - 子供の頃から自律神経失調気味。立ちくらみは、みんながそうなっているものだと思っていた。
- 飲み物はカフェイン(コーヒー、緑茶、紅茶)のものが好き。アルコールも飲む。
*カフェインやアルコールは興奮作用があるためパニックの人にはよくないとされている。
発作の時の状態となぜそうなるのかを考える
息ができない、呼吸がうまくできない
→自律神経による
交感神経優位だと気道が拡大し呼吸が大きく荒くなる。
自律神経を自分でコントロールするのは呼吸しかない。
吸う:交感神経(緊張、興奮)
吐く:副交感神経(リラックス)
心臓がどきどきする
→自律神経の交感神経による
☑頭がふわーっとする、意識がなくなるようなかんじがする
→自律神経による?
血圧の変動、交感神経優位だと血圧は上がる
このまま死ぬんじゃないか?死の恐怖
頭のなかでは生命の危機、恐怖を感じている脳内のアドレナリン増加?
この場にいたくない、いてもたってもいられない感、逃げだしたい。
職場、学校の授業、電車など狭い空間(空気が悪い、酸欠)
→外に出て新鮮な空気を吸わなければ→(本能的に)その場から逃げたい。
逃げなきゃと思って、急に飛び出したり、発作的に駅のホームなどでふらふら歩くのは危険!落ち着けないからパニックなんだけど、飛び出したくなったら、しゃがみ込んだ方が安全。
頭が変になりそうだ
死にそうだ!という恐怖から頭が変になりそうなのか?よくわかりません。
自分が思う正常と異常の堺が、今ここにあり、その一線を越えるか超えないか、ぎりぎりのところにいるという感じがすごく恐ろしかった。
頭が変になる感覚は、死ぬ恐怖より気持ち悪く、すごく厄介な感じがします。
発作は起こらなくなったけど不安感が国家試験の日まで残る
家にいるときに不安感はありませんでした。
不安があるのは、会社、電車、試験、授業の時、
一番心配なのは国家試験中パニックになったら?と思うことでした。
予知不安がエスカレートして自分が発作を起こした場所に恐怖感を
もつようになることを広場不安という。
でも、電車の中でなんとかなったことや自分なりにパニックを理解できたこと、体が楽になったことで大丈夫な気にもなっていました。
そして、国家資格試験も、飴を食べて水分をとって、深呼吸して臨んだら、パニックのことは忘れるほど試験に集中できました。
重曹水を飲んでアシドーシスを防ぐ。ですね
最近になってこのような記事を読んで、納得できました。
パニック障害と酸塩基平衡 | ナカムラクリニック|内科・心療内科・精神科|神戸市中央区(花隈 元町 三宮) (clnakamura.com)
血中pHがパニックに関連する恐怖、自律神経、呼吸反応に影響する化学感受性のメカニズムの解明こそが、パニック障害の病態生理の解明に直結している。
パニック発作が起こると、ホルモンによって心臓の調律リズムが影響を受けやすくなり、不愉快な動悸を生じる。
この調律リズムを落ち着ける簡単な方法がある。それは、重曹(炭酸水素ナトリウム、ベーキングソーダ)を使うことである。小さじ4分の1ほどの重曹を水に混ぜて飲む。それだけである。
よく考えたら、、
自律神経失調、ホルモンバランスも悪く、発作が起きたのは夏であり慢性的に脱水していた、睡眠不足や仕事のストレスで疲れていた、呼吸が浅くていつも酸欠気味、→体内が酸性化(アシドーシス)→パニック症状
呼吸不全で二酸化炭素が排泄されない、疲労物質である乳酸がたまった状態、水分が不足することで血流量が低下することで体が酸性化します。
当時は重曹ブームもなかったけど、今はお掃除に重曹使うだけでなく、健康のために飲んでいる人もよくネットでみかけるようになりました。
私は、重曹だけだと、いまいちおいしくないので、重曹にクエン酸を入れて炭酸水にして飲んでいます。
自律神経失調にはスギナ茶も効果があるようです。
なによりも、炭酸水もスギナ茶もおいしいと思って飲んでいます。
体に必要なものはおいしくかんじるんですね。
PTSDが引き金になるパニック障害
災害や事件、事故に巻き込まれたなどの強いPTSD(心的外傷後ストレス障害)がありパニックを引き起こすこともあります。
ショックの部分が癒されないと改善することはむずかしいのかもしれません。
しかし、体を整えることでパニック発作をコントロールできたら、改善していくきっかけにはなると思います。
10年ぶりにきた、予知不安。
施術の仕事中、蒸し暑い患者さんの家ででのこと。
頭が、ふわーっとなって、予知不安だとわかりました。
(いてもたってもいられなくるのが困る)
うわーっ!キターーーーーーって思いましたが、
「ちょっと、すみません。水飲みます」といって
水を飲んで、一息ついてたら、ふわーも不安もなくなりました。
「脱水症状でした」と患者さんに説明して、その後の施術も続けることができました。
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